最近、圏外になる?中国語SMSが届いた?──それ、もしかして…
「電波は立ってるのに、なぜか通話が切れる」「見覚えのない中国語SMSが届いた」――そんな異変を感じたことはありませんか?
それ、いま都市部でひそかに問題視されている「偽基地局」によるものかもしれません。
総務省や通信大手がすでに調査に乗り出しており、東京都心や大阪などの繁華街では、怪しい電波が観測され始めています。
ニュースでは「外国人がターゲット」との声もありますが、決して他人事とは言い切れない現実があるのです。
✅この記事では以下の内容をまとめています:
- 偽基地局って何?
- 怪しいSMSが届いたときの見分け方
- 今すぐできるスマホの設定チェック
- 家族への注意喚起ポイント
参考:Yahoo!ニュース「東京・大阪で偽基地局が確認、総務省が調査へ」
偽基地局ってなに?知らないうちに通信が乗っ取られる仕組み

偽基地局とは、本物の携帯電話基地局を装い、近くにあるスマホを“勝手に”接続させてしまう装置です。
スマホは、通信相手が本物かどうかを見極める仕組みが不完全なため、偽装された電波を受け入れてしまうことがあります。
問題は、その接続にユーザーの自覚がまったくないということ。
結果として、SMSの傍受、個人情報の抜き取り、不正なリンクの送信など、さまざまな被害が発生するおそれがあります。
立命館大学の上原教授は、「偽基地局はGSM(2G)という古い通信規格を使っており、日本人はあまり関係ない」と述べましたが、実際には多くのスマホで2Gがデフォルトで有効になっているのが現実です。
どうやって気づく?偽基地局に狙われているサインとは
一見普通の電波トラブルと見える現象にも、実は“兆候”があります。
たとえば:
- 通話中に突然圏外になる
- 通信速度が極端に遅くなる
- 中国語のSMSが届く(例:「カード利用停止」「URLをクリック」など)
- バッテリーの消耗が異常に早くなる
- 「2G」や「GSM」と表示されるようになる
とくに、PixelやXperiaなどのAndroid端末では、2G設定がオンのままになっていることも少なくありません。
「普段は使われていないから安心」と思っていても、電波ジャミングや特殊な電波環境下では、自動で2G通信に切り替わってしまう可能性があるのです。
一部ユーザーからは、「Band3以外が全部ジャミングされていた」といった報告もあり、かなり巧妙に仕組まれているようです。
今すぐできる!スマホの偽基地局対策まとめ

被害を防ぐには、まずは基本的な設定の見直しが有効です。
✅ 2G通信をオフにする(※機種により名称が異なる)
- Pixel 6以降、Galaxy:設定 → モバイルネットワーク → 「2Gを許可しない」
- Xperia:設定 → 通信設定 → 優先ネットワークタイプを「LTE/5Gのみ」に
一部の格安スマホでは、2Gオフの項目がそもそも表示されないこともあります。その場合は「自分の機種名+2G無効化」で検索して確認を。
✅ OS・アプリは常に最新に
セキュリティパッチが含まれるため、アップデートを放置しないように。
- Android:「セキュリティアップデート」から確認
- iPhone:「iOSの自動アップデート」をオンに
✅ 不審なSMSは即削除
特に外国語で届くメッセージや、短縮URL付きのSMSは絶対に開かずに削除を。
「ドコモを騙るSMSが来た」「ソフトバンクのBand1に異常が出た」など、実際の報告も増えています。
✅ Wi-Fi・Bluetoothは使わないときはオフ
不要な接続は攻撃の入り口になります。特にカフェや駅などのフリーWi-Fiは要注意です。
VPNの導入も検討すると、通信の安全性が格段に向上します。
家族にも伝えておきたい「スマホの守り方」

偽基地局は、高齢者やスマホに不慣れな人ほど狙われやすい傾向があります。
専門用語ではなく、行動ベースで伝えることが大切です。
たとえば:
- 「変なメッセージが来たら開かずに見せて」
- 「Wi-FiやBluetoothは、使わないときはオフにしてね」
- 「設定を一緒に見直してみようか?」
また、週末に家族で「スマホ点検タイム」を設けるのもおすすめ。
簡単なチェックリストを共有するだけでも、被害の予防につながります。
まとめ:スマホの安全は“知っておくこと”から

偽基地局という言葉だけではピンとこなくても、「SMSが変」「電波が急に切れる」といった違和感は、誰にでも起こり得ます。
私たちのスマホは、日々の暮らしを支える大切なインフラです。
だからこそ、日々のちょっとした注意と、正しい知識が、明日の安心につながるのではないでしょうか。
スマホの偽基地局対策として知っておくべき重要ポイント
- 偽基地局は正規の基地局を装ってスマホを不正に接続させる装置
- 通信が2Gに切り替わると情報漏洩のリスクが高まる
- 中国語などのSMSはフィッシングの可能性があるため注意が必要
- PixelやXperiaなど多くのスマホで2G通信が初期設定で有効なケースがある
- 通話切断やバッテリー異常は偽基地局の兆候である可能性がある
- 対策として2G無効化やOSの更新、SMS削除などが効果的
- BluetoothやフリーWi-Fiの常時接続はリスクを高める
- 格安SIMや海外端末の利用者はとくに設定の見直しが重要
- 高齢者や家族には行動ベースでの伝え方が効果的
- 被害を防ぐには日常の設定確認と警戒意識の継続が不可欠
- 偽基地局は都市部や人の多い場所を狙ってくる傾向がある
- 異変を感じたらキャリアへの通報や記録の保存を行うべき
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💡 もっと詳しい設定方法や実際の事例を知りたい方は、こちらの記事で網羅的にまとめています →
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